「阪神大震災を体験して」 (震災の日)



【匿名】

 何時ものように朝五時半に起き、子供達の弁当を作ろうとしている時、外がバーと明るくなりその後直く大さな音、「雷」かなあーと思った瞬間グラグラと揺れ、家の中の物(食器棚や・テレビ色々な物)が倒れガラスの割れる音…。子供達に声を掛けると大丈夫だと返事が聞こえ一安心。外へ出ようとするが真っ暗。ガラスや物が散乱している。でも何とか外へ出た。近所の方々も出ていた。声を掛け合い無事を確かめる。余震が暫く続き落着きがない。何時頃だっただろうか電気が付いた。室を片付け、テレビも見られるようになった。そのテレビをみて驚き、自然の怖さを今さらながら知らされた思いでした。ビル、建物の倒壊、地震によって火災が起き、町全体が火の海になっている様子、電車も全線ストップ、道路も寸断されている。幸いにも私の回りは倒壊した家もなくほんとに運が良かったとしかいいようがありません。この日は仕事だったんですが、家を離れる気持ちになれず休んでしまい、皆さんに御迷惑をおかけしました。
 夜も余震が続き不安な時を過ごしました。この震災により人の優しさ、人と人とのつながりの大切さを感じさせられた思いです。

 

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阪神大震災報告 (c)1995医療法人平生会 宮本クリニック