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西宮市の透析クリニック。医療法人社団 平生会 宮本クリニックです。

電話でのご予約・お問い合わせはTEL.0798-35-5071

〒662-0978 兵庫県西宮市産所町12-13

myamoto clinic news




取材記事掲載のお知らせ


このたび、地域医療情報サイト「ドクターズ・ファイル」様に医師宮本孝の記事が掲載されています。
下記リンクからご確認いただけます。
是非ご覧ください。
※別のサイトが開きます。

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院内Wi-Fiサービスのお知らせ


宮本クリニックから、院内Wi-Fiサービスに関するお知らせです。




医療情報取得加算のお知らせ


宮本クリニック・夙川宮本クリニックから、医療情報取得加算等に関するお知らせです。




テレビ放送のお知らせ


このたび、当院がテレビ番組内にてご紹介いただきました。
下記リンク先「過去の放送内容」からご確認いただけます。
是非ご覧ください。
※別のサイトが開きます。




院長交代のお知らせ


このたび、令和6年4月1日付にて宮本クリニック院長に宮本幹が就任しました。

今後とも、皆様のご期待に応えることができるようスタッフ一同努めてまいりますので、ご理解ご協力を賜りますようお願い申し上げます。

桜の木




非常災害用備蓄食品のお知らせ


宮本クリニック・夙川宮本クリニックでは、災害に備えて長期保存可能の食品を備蓄しています。
当院では、定期的に災害対策会議を行い非常時に備えております。

※備蓄食品は定期的に入替を行っています。

非常災害用備蓄食品




「災害訓練を実施して」
夙川宮本クリニック

看護師 I


2020年10月21日、夙川宮本クリニックにおいて災害訓練を実施しました。
本年度は、コロナの影響でスタッスのみで行いました。
実施した訓練は、119番消防への通報訓練、防火シャッターの開閉、避難経路・排煙・ボタン・消火器の場所確認、避難シューターの実施、消火器訓練です。

私は、7月から夙川宮本クリニックの勤務に変更となり、こちらでは初めての防災訓練だった為、避難経路等をしっかり確認し防災意識を高める事が出来ました。
実際に消防署へ通報連絡し、出火場所や出火状況、スタッフ・患者の数等を聞かれ、対応を指示されました。今回は訓練だった為、ある程度シナリオを考えていたので落ち着いて答える事が出来たが、実際に災害が起きた場合、パニックになっている事が考えられます。そうした際に、しっかりと対応出来るよう、定期的な訓練と日々の防災意識が大切であると感じました。

今後、いつ起きるか分からない災害に備え、いざという時に自分がどういった行動を取らなければならないかを考え、これからも防災訓練に取り組んでいきたいと思います。

災害訓練を実施して



AI顔認識サーモグラフィカメラ設置のお知らせ


当院正面入り口に「AI顔認識サーモグラフィカメラ」を設置しました。

当カメラは一人ずつ立ち止まって測定を行わず、複数人同時にウォークスルーで測定が可能となっております。
また、設定した温度を検知した場合のアラートの他、マスク未着用の方への呼びかけアラートが可能となっています。

当院は、様々な感染対策に取り組んでいます。 ※別途ご紹介していきたいと思います。

サーモグラフィカメラサーモグラフィカメラ




「日本ハイパフォーマンス・メンブレン研究会」

優秀演題賞受賞


宮本クリニック臨床工学技士が「日本ハイパフォーマンス・メンブレン研究会」『優秀演題賞』を受賞しました。

研究にご協力いただいた患者様に心から感謝申し上げます。
以下、当院臨床工学技士の挨拶となります。


 この度、日本ハイパフォーマンスメンブレン研究会という学術集会で『リクセルの接続部位を膜直後に変更することで生体適合性は改善するのか』という演題で発表をし、優秀演題賞を受賞しました。
 日本ハイパフォーマンスメンブレン研究会とは、高性能透析膜の使用と臨床効果に関する調査研究と次世代人工腎臓の為のシステムと関連諸機器の開発など推進することにより、医療の向上に寄与することを目的とした研究会です。(ホームページより)

 今回、優秀演題賞という名誉ある賞をいただけることができ、とても嬉しく思います。これまで度々、臨床研究において採血やアンケートなど、協力をしていただいている患者さんあっての受賞であると感謝しております。
これからも透析医療に役立つ研究を積み重ねていきたいと思います。





「防災訓練を行って」
宮本クリニック

看護師 T


防災訓練を行って  年々、増加する地震・台風・ゲリラ豪雨・・・

 昨年9月は当クリニックでも台風21号による停電が発生しました。今回はその経験に基づいて、本館・新館を実際に模擬停電させ、防災訓練を行いました。
当日は本院の有志で参加して頂いた患者様の他に、車椅子の患者様、視覚障害の患者様を設定しました。
当院は停電となった場合自家発電運転となりますが、それでも復旧が見込めない時は、透析を中断することになります。除水できている量や透析した時間によってドクターが判断し、そのまま終了する方と分院が停電していなかった場合は、分院に移送する方とに分かれます。回収方法もいつもとは異なる方法で回収作業を行います。

実際に訓練して思ったこと

  1. 高齢者が増え、歩行が困難な患者様が増加している中で、安全・安楽に移送することはとても大変だという事。また、車椅子での移送は階段を下りる際には少なくとも3人の介助を要したので、限られた人員で効率よく移送する必要がある。

  2. 非常灯は点灯していたが、足元や手元が見えるほどの明るさではなかったため、普段は閉まっているカーテンを開けて光が少しでも室内に入るようにしたり、ベットの頭元に置いてあるランタンを使用して抜針作業を行った。患者様の移送時にもランタンが役立った。しかし、夜に停電が起こった事を考えると、患者様同様にスタッフもとても不安な気持ちになるだろうと感じた。今後、LEDクリップランプの設置を検討する。

  3. 難聴の方が避難する際、ざわつく状況でなかなか必要な事が聞き取れなかった事、視覚障害のある方に詳細な状況説明が上手く出来なかった事など問題がたくさんあった。

 本館では今回7名の患者様をロビーに案内するという設定でしたが、実際はこの8倍位の患者様がいるので、本当に停電が起こった時に自分がうまく動けるのだろうかと不安になります。今回の防災訓練で感じた事・考えた事・手順を生かし、自分自身が冷静に対応し、患者様の不安を少しでも軽減できるように行動していきたいと思いました。

避難訓練ライト




「避難訓練に参加して」
宮本クリニック

看護師 H


訓練 10月12日 避難訓練が行われました。スタッフに加え10名の患者様も参加されました。
今年の避難訓練は例年にない設定でした。
というのも、これまでの避難訓練は前もって出火場所を聞き、あらかじめ決められた役割分担に沿って行動し、(避難経路)を通って1階へ降り(集合場所)まで誘導していくというシナリオでしたが、今年はシナリオの発表がありませんでした。 つまり、状況に応じて対処し患者様を早く安全に避難場所へ誘導するという内容でした。患者様(役)には御自身で歩ける方、車イスの方、目が不自由な方などいくつかの設定がありました。訓練のアナウンスがあり、院長の指示で透析中の患者様の緊急離脱を行いました。 今回は本館1階のゴミステーションからの出火ということで、新館の防火シャッターの避難扉から1階へ降り、駐車場で集合しました。
訓練介助が必要な患者様には数名のスタッフで力を合わせて車イスを持ち上げて運んだり、エアーストレッチャーで移動しました。 その後、新館2階からの避難袋を使った脱出のデモンストレーションと衛星電話の使用実践があり、後日本館2階からの避難梯子の使い方の説明がありました。

訓練 今回の避難訓練は前もってのシナリオ発表がなかったことで、今までのように要領よく動くことができなかったところもありましたが、よりリアルな訓練ができたと思います。訓練での反省点をふまえ、今後の防災活動につなげていこうと思います。
日頃から、いま災害が起こるかもしれない、という意識をもちそれぞれ、災害が起こった時に自分は何をすべきかをきちんと把握しておくこと、そしてなにより訓練が大事だと改めて思いました。
最後になりましたが、避難訓練に参加してくださった患者様方、御協力ありがとうございました。

訓練 訓練




「2018年 避難訓練に参加しました」
夙川宮本クリニック

患者 D様


 地震、台風、ゲリラ豪雨と災害の多かった今年は、10月15日(月)に例年の避難訓練が行われました。

 初めに、ベッドに横になり仮の針をテープで貼ってスタンバイ!非常ベルが鳴り響いて訓練開始。スタッフの指示に従って離脱作業を行いました。今年からは、自分で出来る患者はスタッフを待たずに作業を進めてよいということになりました。 プリントに写真付きで針の抜き方などの説明がありましたが“いざ“という時にマニュアル通りにできるかどうか自信がありませんが、命にかかわるとなれば必死になることでしょう。ならば訓練に参加することが、自分の命を守ることにつながるのでは、と思います。

 次に二階から避難シューターを使って脱出する説明を受けました。場所を駐車場に移して集まり、避難用エアーストレッチャーの試乗を体験しました。思ったより快適な乗り心地でした。

 最後は、AEDの講習です。街中のいたる所で目にしますが、ほとんどの人は、実際に使ったり触ったことがないのではないかと思います。

 目の前で倒れている人が心停止の可能性がある場合、一刻も早い救命処置が必要です。救急車が到着するまでの間に、まわりの人々ができる動作を細かく教えてもらいました。

・倒れている人への声かけ
・気道の確保
・119番 通報の依頼
・AEDを探し持ってきてもらうように依頼

その間に胸部を両手で1分間に100~120回のリズムで押し続けます。力のいる作業なのでAEDが来るまで、交替しながら休みなく続けることが大切だそうです。AEDは音声で使い方を指示してくれるので、私達でも扱えそうです。

 誰かが倒れた時に声をかける勇気を持てるようになる為にAEDの講習はとても有意義でした。有難うございました。

訓練 訓練





宮本クリニック開院35周年「患者様からの祝辞」

透析歴:43年
N様


「宮本クリニック開院35周年おめでとうございます」

35年前クリニックが阪神西宮駅の北側で開院した頃、阪神電鉄はまだ高架ではなく、高い階段をフウフウ言いながら上り下りしての通院でした。

そのクリニックの前に卓球場があって帰りに皆でひととき遊んだりもしました。年末にはお餅つきをしたり、夏にはキャンプ・バーベキューもしました。今のクリニックに移ってからは屋上での納涼パーティー(この時は看護師さんたちが仕事の合間におでん等を煮てくれたり)

いろいろなことを想い出しますが、こうして元気でいられるのは透析の辛さをいろんなことで励まし楽しませて下さった先生、スタッフの皆様のおかげです。その中で心通わせることのできる友人も出来ました。これからも共に生きてゆける心強い同志としての繋がりを感じ、嬉しいことの一つです。

いつも最良の透析を。と患者第一に考えて下さる宮本先生、スタッフの方々本当にありがとうございます。生かされて生きる人生を大事に感謝を忘れることなく、家族の為に少しでも長く元気でいたいと思います。

感謝





宮本クリニック開院35周年「患者様からの祝辞」

透析歴:36年
I様


「宮本クリニック35周年おめでとうございます」

35周年と聞き、自分の35年を振り返ることにしてみました。

クリニックに通院することとなり、今までとは違う環境での透析に不安や戸惑いがありましたが、当時同時に通院する仲間がいることでその不安や戸惑いがなくなりました。

私の20代から50代の人生です。

楽しいこと、辛いこともすべてクリニックと、ともに過ごして来たように思います。

その中でも忘れてはいけないのが阪神淡路大震災です。

ライフラインの整わない中、先生・スタッフの方々の懸命な努力によって、私たちは大変な震災も乗り越えてこられました。
これまで当たり前に透析をしていたのですが、このクリニックの看護・治療を受けられたことを改めて良かったとこの時感じました。
透析患者にとって透析は長く辛い治療ですが、(私もその1人ではあります)このクリニックに出会って治療の苦しみが、先生やスタッフと35年間一緒に来た仲間との信頼関係で、あっと言う間の35年だったと思える透析人生です。

言葉では言い切れないほどの感謝が私の35年にはあります。
これからもこんな私ですが、よろしくお願いします。





『第35回宮本クリニック、夙川宮本クリニック合同懇親会』

2018年5月
事務員 K


花 平成30年5月27日(日)ホテルヒューイット甲子園にて、第35回宮本クリニック、夙川宮本クリニック合同懇親会が開催されました。

まず初めに宮本クリニック院長 西庵先生、続いて理事長兼夙川宮本クリニック院長 宮本先生の挨拶があり、宮本先生の御子息の紹介と挨拶がありました。

そして、永年透析患者様の表彰式が行われました。10年・15年・20年・25年・35年・40年と順に行われ、中には自分の年齢に近い年数の方や、それ以上の年数透析をされている方がおられ大変驚きました。
40年透析の方のお話がありました。20代の頃に透析をスタートされ、その当時は透析後の倦怠感で大変な思いをされたそうですが、一旦移植で透析を離脱され再度透析を宮本クリニックで再開されてからは、昔に比べて楽になったと言われていました。これだったら続けていけると…。 そのお話しを聞いて涙が出そうになりました。
透析をされている方は週2~3回クリニックに来なければなりません。私は事務職なので直接透析治療に携わっていませんが、治療以外で何かお手伝い出来ることがあれば遠慮なくおっしゃっていただければと思います。

表彰式の後は、美味しいランチコースをいただきながら津軽三味線の演奏を聴きました。 初めて三味線の生演奏を聴きました。今まで三味線というのは和風でちょっと堅いイメージがありましたが、今回演奏された三弦小田島流の方々は、譜面を見ず、会場の雰囲気に合わせて演奏されていました。 私達がたくさん拍手をすれば、それに合わせて演奏をアレンジしてくださり、今までの三味線のイメージがガラッと変わりました。とてもリズミカルで、綺麗な音色🎶で思わず聴き入ってしまいました。

その後、あじさいの会会長の挨拶、岩﨑師長の閉会の挨拶があり、約3時間の懇親会はあっという間に終わってしまいました。

心に響くお話を聞くことが出来たり、楽しい演奏を聴くことが出来たり、とても良い時間を過ごす事が出来ました。ありがとうございました。





災害訓練に参加して

患者 H様

 10月18日に行われた『夙川宮本クリニック災害避難大作戦』に初めて参加させて頂き、人工透析患者として災害に遭遇した時に「生き延びる術」を教えて頂いたとともに、忍者屋敷のような仕掛けがあることも知りました。
 訓練の概要は、

災害訓練 ①3階で透析患者の災害遭遇時の対応ビデオ、パンフレット、本館のフロアごとの「緊急ボタン」、「消火器」の設置位置、「避難経路」を記した図面と、透析中に被災した場合の『自助』である回路の保持の仕方や、抜針の方法など説明したパンフレット

災害訓練 ② 2階に移動して、当クリニックの構造と避難路の説明
防火シャッターとそれに付随した出入り口扉、避難シューター


災害訓練 ③ その後、当院の避難場所である南側の駐車場で、消火栓の操作体験という内容でした。


これまで私自身、避難訓練を何回か体験しましたが、単なる行事としてもうひとつ真剣身がありませんでした。しかし今回の避難訓練は違いました。 透析中に被災したとすれば、腕には針が刺さっているし、針を自分で抜いてもいいものか?止血は?そのあとどうすればいいのか?考えれば考えるほど不安になってきました。透析を中断するということは、即死ということではないにしても、対応を間違えると『死』に繋がるのですから…。
 それにしても、私が思っていたより参加者が少なかったことに驚きました。緊急時には「知っている」のと「知らない」のと、また「体験している」のと「体験していない」のとでは大きく異なると思います。 訓練というものは繰り返すことが大切だと思っていますので、1回より2回、3回、4回と出来るだけ体験することが、迷いなく対応できることに繋がると思います。

みなさん、次回は訓練でお会いしましょう!

(宮本先生に成り代わりまして…)

再び、それにしても、「私は周囲に迷惑かけるオッサンやなぁ」と思いました。
私は透析中、よく血圧が下がってフラフラになり、看護師さんたちに手を焼かせている『問題児』なのです。当日は透析の日だったのですが、透析中の血圧は110前後で、最後には130に回復していました。
 「今日は調子いいぞ、Hくん!」
 しかし、いったん帰宅し、2時前に昼食をとり、2時45分頃クリニックに到着しました。定刻になり看護師さんから「みなさん、3階に移動してください」との案内がありました。 エレベーターに乗ろうと立ち上がると、ちょっとふらつき、3階に着いてエレベーターを降りると、フラフラ。看護師さんが見かねて体を支えてくださいました。 そのあとは、「椅子を用意したり、車椅子を用意したり、靴を持っていったり、ホンマにめんどくさいオッサンやなぁ」と、きっと看護師さんは思っていると、私は恐縮しています。
 これからもよろしくお願いします。あなたなしでは、生きていけません。





給水訓練

臨床工学技士:S

事務: Y


■はじめに■
透析医療はインフラの上に成り立っており、災害時に電気・水道のライフラインが滞った時点で、多くの施設は透析施行が不可能となります。これまでの地震災害では多くの透析施設で、断水を理由に透析不可能となり支援透析が必要となりました。 透析医療には、大量の水が必要であり、公助による支援が必須であります。この度、西宮市保健所並びに西宮市上下水道局から『災害時合同応急給水訓練』の実施の依頼がありました。行政からの依頼・企画による給水車から透析施設の貯水槽への給水訓練を実施・経験できたことを報告します。

災害時応急給水訓練
日時:2017年9月20日(水)
場所:宮本クリニック貯水槽前

■訓練目的■
災害発生下での断水時、透析で使用する水の確保のための応急給水訓練を行うことにより、給水の迅速化を目指します。市内震度7を記録する断層型地震により、西宮市の南部地域で断水が発生したと想定し、当院の貯水槽に上下水道局が保有する給水車による応急給水を実施しました。

■訓練報告■
給水車は3,000Lの容量を持つタンクローリーが来院しました(図1)。当院は14tの貯水槽を設置。今回の訓練では、給水ポンプ( 『エバラポンプ社製PONTOS717型』 (図2)を事前に購入した)を使用して給水作業を行いました。給水ポンプは1分間に250Lの送水が可能であり、錆難いとされるステンレス製です。給水車のポンプを使用し、給水車から120Lのバケツへ水を送り、同時にバケツ内に設置した給水ポンプから30mのホースを使用して、貯水槽へ給水しました。 (図3)(図4)。
水流は1分間に250Lの送水である為に勢いがあり、ホースは水が通ると重く数人でホースを持っておく必要があり、また途中で折れ曲がると給水速度が落ち、折れた部分が一部破損して水が漏れるトラブルがありました。 給水車からの適切な距離を考慮しホースを伸ばす必要があり、実際に給水車から給水ポンプを使用しての貯水槽に給水する作業は非常に有意義でした。

■訓練を振り返って■
災害時の給水作業は主に臨床工学技士が関わりますが、貯水槽や給水ポンプの扱いには慣れておらず、ほとんどが未経験でした。 給水訓練は、給水作業の経験と、『給水車をどの位置で停車させるか』『停車位置からの必要なホースの長さは』『給水に必要な出力を得られるポンプは』などを検討するきっかけとなりました。

給水車
【図1】西宮市上下水道局保有の給水車



給水ポンプ
【図2】給水ポンプ(水中ポンプ)
エバラポンプ社製 PONTOS717型




給水方法
【図3】給水方法



 給水の様子
【図4】給水の様子



■給水ポンプについて■
災害時、水を供給してくれるのは水道局か自衛隊か民間企業になるか分かりません。どういったタイプのタンク車かも分かりません。タンク車が給水ポンプを備えているかどうかも分かりません。その時に備え、透析施設側が貯水槽へ送水できるポンプを備えておくべきであると考えます。 バケツによる給水も可能ですが、バケツだと1回に10L程度の給水となります。当院では1日当たり14t(14,000L)の水が必要です。1回に10Lだと1,400回のバケツリレーとなります。現実的ではありません。 給水車の停車位置、停車位置からの貯水槽までの距離や貯水槽の高さなどを考慮し、十分な出力を備えた給水ポンプと十分な長さのホースを購入しました。

バケツリレーの様子
バケツリレーの様子


■公助について■
 東日本大震災における透析不可能であった施設に対する調査では、災害時に他の医療機関や公共施設を差し置いて優先的に給水や燃料補給を受けられなかったなどで、非常電源や貯水槽などの自助防災対策をしていたとしても透析が不能な施設が多くありました。 自助として整備した貯水槽も共助・公助の支援を受けられなければ成り立たず、予想ほど役立つものではなかったそうです。しかし東日本大震災以降、公助による水の確保が整われつつあります。 西宮市においては、災害対策基本法に基づき、西宮市地域防災計画にて医療機関への優先的な給水が示されており、防災危機管理局の透析医療に対する理解は得られています。
今回、行政側から透析施設への災害時訓練の依頼であった事は、たいへん頼もしく喜ばしい事です。近年、災害における断水時には、透析施設に水が必要であるという事が一般的にも知られる様になってきています。 災害による断水時に透析施設への給水の重要性の理解と対策が、行政も関わり広まりを見せています。公助の支援体制が整われつつある中、我々はその準備をする必要があると考えます。




夙川宮本クリニック開設のお知らせ


謹啓
若葉の候、ますますご清栄のこととお慶び申し上げます。
平素はひとかたならぬご高配を賜り厚く御礼申し上げます。
さてこの度、西宮北部の患者様の通院をスムーズにし併せて災害時のリスク分散をはかるべく、下記住所に分院を開設いたしました。これを機に西宮透析医療の更なる質の向上をめざし努力していく所存でございます。
今後とも、より一層のご指導ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます。

謹白

平成二十九年四月吉日
医療法人 社団平生会
理事長 宮本 孝

【名  称】 夙川宮本クリニック
       院長 宮本 孝
【住  所】 〒662-0033 西宮市清水町4番12号
【電話番号】 0798(70)3000


地図




『秋の交流会(あじさいの会)』

2017年2月
看護師 Y

平成28年10月16日(日)天候にも恵まれ、患者様とご家族様67名の方が「あじさいの会 秋の交流会」に参加されました。 そしてスタッフは28名参加をさせて頂きました。 昨年までは33年間毎年日帰りバス旅行とのことでしたが、患者様の高齢化に伴い参加出来ない方も増えたため今年は西宮神社会館での交流会へと変更になりました。

津傘真理保さんのトークやマジック、桂丸福さんの落語も楽しく普段の透析中とはまた違った患者様の笑い声、笑顔が多くみられ、透析からはなれて楽しい時間を一緒に過ごせることはとても大切だなと感じました。 あっという間に時間も過ぎ昼食は大正琴の生演奏を聴きながら豪華なお弁当を頂きました。

入職して半年が経ち、今回初めて参加させて頂き、まだまだお話したことのない患者様やご家族様と、こうした交流会を通じて「患者様一人一人に寄り添える看護」を目指し今後も参加させて頂きたいと思いました。

最後に主催者の皆様にこのよう素敵な交流会を開催、そいて参加させて頂いたことに感謝しつつ楽しい時間をありがとうございました。

交流会  弁当




『防災訓練』

2017年2月
看護師 M

平成28年9月28日、毎年取り組まれている避難訓練が行われました。
患者様13名の参加も頂き、今回は火災(本館2階洗い場からの出火)を想定し、透析から離脱し院外への避難訓練と消火器の使用練習を行いました。

私は初めての参加でしたのでどうなるかと心配でした。地震や津波との違いを把握し落ち着いて患者様を誘導・行動したいと考え、マニュアル通りスムーズに自分の役割を果たせたように思いました。 実際に訓練する中でスタッフ全員の協力が大切だとつくづく感じましたが、何より日頃から防災対策を意識して火災を起こさない事が最も重要だと思いました。
線先日の鳥取地震の際は西宮市でも震度3を記録し揺れを感じました。幸い被害はありませんでしたが、透析中の患者様がいる時間帯でした。

今後いつ起こるか分からない災害に対し、準備を整え災害時にしっかり役立てられるよう平常時にも、安否確認や避難・誘導を訓練しておくことが必要であると思いました。 年に1回の訓練ではありますが、1人でも多くの方の参加をお待ちしています。 以前にお配りしました災害対策の手引きをスタッフも患者様も時間のある時目を通していただき、災害時に少しでも役立つことができるよう考えていきたいと思います。


防災訓練  防災訓練




『懇親会に参加して』

2016年8月
看護師 K

平成28年6月19日 第33回宮本クリニック懇親会が西宮神社会館で開かれました。 あいにくの雨でしたが、大勢の方々が参加されました。 会は宮本理事長の挨拶から始まり透析歴10年、15年、20年、25年、30年、35年、40年の患者様の表彰が行われましたが、誇らしげな皆様の笑顔が印象的でした。

その後は館内で終始なごやかな雰囲気で写真撮影をし、会場内へ戻ると現地ハワイ(?)かと思うぐらいのバンド演奏とハワイの歌声、愛らしい女の子から熟女のフラダンスを楽しみながらお弁当を頂きました。 「人と人としてのふれあいを大切に」との理事長の言葉通り、今回参加させて頂いて日常の患者様、御家族様、スタッフの垣根を超え交流できた事を私自身感謝した会となりました。

フラダンス




『認知症 正体知れば 怖くない!』

2015年7月
社会福祉士 A

梅雨とは思えない猛暑日の7月12日、恒例の宮本クリニック勉強会が開催されました。
今年のテーマは、近年関心の高まっている「認知症」について。専門的なお立場からの3講演を聴き学ぶことができました。
三木メンタルクリニック 三木和茂先生は専門医療機関として、多くの患者さんの診断や治療、家族の方々へのアドバイスなどを行っておられます。
『認知症とは何か』実例を交えながら、全体像を分かり易くお話し下さいました。

次に、認知症高齢者グループホーム「みどりの風」の六車紀子施設長から、『認知症とのつきあい方』グループホームでの入居者の方々の生活をスライドでご紹介下さいました。
季節を感じる行事、より家庭生活に近い日常を演出する工夫やスタッフの対応に、専門的な技術とホスピタリティを知ることができました。
さらに、岩﨑寮子看護師長から、『認知症と透析』認知症で透析治療が理解できない患者さんのために、安心して治療を継続するため、ご家族・ケアスタッフ・クリニックの連携と適切なサポートが大切であることを話しました。 最後は西庵院長より、昨年度の入院状況の報告がありました。

今回の勉強会で、認知症も早期発見・早期治療が有効な疾病だと分かりました。認知症を疑う症状や周辺でおこりやすい行動例を知り、相談のタイミングを逃さないようにしましょう。
そして、ご本人の気持ちを大切に、「3つのない」驚かせない・急がせない・自尊心を傷つけないが合言葉です。
認知症の患者さんを、家族の絆、そして地域社会全体で支える時代だと感じました。



勉強会





『栄養不足の患者さんが増えています』

2015年8月
看護師 H
看護師 M
臨床工学技士 S

『食べる事』すなわち必要十分なエネルギー・適切な蛋白質摂取することは、身体活動・生活機能の維持、免疫能の維持・向上、健康寿命の増大につながるとても大事な事です。
栄養障害(低栄養)は生命予後に影響します。
エネルギー源は炭水化物のごはんや脂質をしっかり食べることが大切です。
食塩・水分・カリウム・リンの制限の事を気にしながらと言うのは難しい事ですが・・・。

栄養素の1つにたんぱく質があり、たんぱく質を構成している栄養素がアミノ酸です。
アミノ酸には、必須アミノ酸9種類と非必須アミノ酸11種類があります。アミノ酸のうち体内で合成できないアミノ酸を必須アミノ酸といいます。
これらは食事から摂取する必要があります。
全ての食品に含まれています。


     
■必須アミノ酸とアミノ酸を多く含む食材を示します■
必須アミノ酸 ロイシン・イソロイシン・バリン・トレオニン・
リジン・メチオニン・フェニルアラニン・
トリプトファン・ヒスチジン
アミノ酸を多く含む食品 卵・牛乳・豚肉・牛肉・魚・米・そば・大豆・
さつまいもなど・・・

アミノ酸は、骨格筋・細胞全てに必要ですが、たんぱく質を摂り過ぎるとリンが多くなります。
リンの過剰な摂取は避けるべきですが、リンは内服薬での管理や、しっかり透析をすることで除去が可能です。

透析ではカリウム・リン・β\2MGなどを除去します。
同時にアミノ酸・アルブミンなどの体に必要な物質も除去されてしまいます
必須アミノ酸9種類・非必須アミノ酸11種類全てが小分子量物質で透析により除去されます。 アミノ酸は1回の透析で5~10g除去されます。 だからこそよりいっそう食べることは重要です。

アミノ酸の主な代謝は筋肉で行われます。その筋肉合成にもアミノ酸が必要です。栄養を取って適度に運動をすることも重要です。

『充分な栄養』『適度な運動』『しっかり透析』が重要です





『懇親会に参加して』

2015年7月
看護師 H

5月24日第32回宮本クリニック懇親会が開かれました。
雨の予報で心配していましたが、お天気にも恵まれ初夏の陽気の中、今年は初めて西宮神社会館での開催となりました。
西宮神社の庭は手入れが行き届き、会場は広く豪華で、あまり出入りをした事がなかったので新鮮でした。
会はDrの挨拶から始まり、透析歴10年・20年・30年・40年の患者様の表彰が行われました。 中でも透析歴40年の患者様からの貴重なお話、質疑応答の際の皆さんの大きな反応が印象的でした。
その後は神社本殿前で写真撮影をし、会場へ戻ってお弁当を頂きました。
この日ばかりはとビールをたしなむ方もおられ、バンド演奏とパワフルな歌声に盛り上がり、とても楽しい会となりました


弁当  バンド演奏




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